おぞましすぎる怪談本『拝み屋郷内 花嫁の家』あらすじ・感想

花嫁の家

どうも、宮っちです。

先日、すごく怖い本でも読みたいなぁ~とネットで色々と検索していたところ・・・

『拝み屋郷内 花嫁の家』という本を見つけてしまいました。

とんでもなく怖いとの触れ込みだったので、さっそく読んでみたんですが・・・

怖がりの私は、ションベンちびる勢いでビビり倒してしまいました。

宮っち
宮っち

こっ・・・こわぁああっ・・・怖すぎる!!

という訳で、今回は怪談本『拝み屋郷内 花嫁の家』のあらすじと感想を書いていきたいと思います。

表紙からちょっと怖いですね・・・。

『拝み屋郷内 花嫁の家』あらすじ

これまでの間、語ろうとするたび、あるいは記録に書き残そうとするたび、様々な怪異や変事に見舞われ全容開示をことごとく妨害され続けてきた、曰くつきの怪異憚「母様の家、あるいは罪作りの家」。並びに私がこれまで手掛けた仕事の中でも取り分け忌まわしく、そして忘れ難き記憶になってしまった「花嫁の家、あるいは生き人形の家」。

それらをひとつにまとめたのが、本書『拝み屋郷内 花嫁の家』である。

ざっくり言うと、拝み屋を営む郷内心瞳(ごうないしんどう)さんのもとに、怪異に悩まされる人達の相談が舞い込みます。

それらの怪異に立ち向かう郷内さんの体験をまとめた怪談本、といったところですかね。

2章構成になっていて

  • 死んだはずの母親が自宅に現れて、困っている女性の話
  • 嫁ぎ先で花嫁が”必ず死ぬ”といわれる祟りに悩まされる女性の話

この2つの話を起点に、物語が展開していくといった感じです。

そして、どちらの話も破壊力のある恐ろしい話でした。

『拝み屋郷内 花嫁の家』感想

怪異も怖いし、人も怖し、参っちゃいますねぇ・・・こんなの。

関連性の見えない話の連続に思える序盤から、見え隠れする怪異。

読み進めていくうちに、禍々しい真相にぶち当たる展開は読み物として面白いです。

が、やはり・・・恐ろしい。

ことあるごと、ページをめくるたびに嫌な予感にさらされます。

物語の構成も見事で、一見バラバラに思える話がつながりを見せる展開には引き込まれました。

ミステリーなんかで伏線が回収されると、「えっ!そういうことか!」と驚きがありますが・・・

この本で、話のつながりに気づくと、「ゔっ・・・マジかぁ・・・。」と恐怖がフラッシュバックする感覚に襲われました。

人間の嫌な部分も垣間見えて、嫌だなぁ・・・怖いなぁ・・・と恐れおののきながらも先が気になり読んでしまう感じでしたね。

『拝み屋シリーズ』1作目『怪談始末』もオススメ!

ちなみに、『拝み屋郷内 花嫁の家』は『拝み屋シリーズ』の2作目です。

前作の『拝み屋郷内 怪談始末』が1作目となっています。

2作目の『花嫁の家』と関連のあるエピソードもあるので、『怪談始末』から読むと、より楽しめます。

・・・というか、より怖がれると思います。

『怪談始末』では、数多くの短い怪談が書かれています。

個人的には、夢の中で出会った謎の少女「桐島加奈江」の話が強烈で、心底ゾッとさせられました。

『拝み屋郷内 花嫁の家』まとめ

まとめると、かなり怖い怪談本でした。

私がこれまで読んできた本の中では、小野不由美さんの小説『残穢』を彷彿とさせる薄気味悪さを感じました。

じわじわと忍び寄ってくるような、災いや人間の恐ろしさに、恐怖を味わえる作品かなぁと思います。

怪談や怖い話などが好きな人には、ぜひ一度読んでもらいたい作品でもありますね。

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