どうも、宮っちです。
今回は「エホバの証人」という宗教を信じていた著者の体験を赤裸々に描いたマンガ
『カルト宗教信じてました。』を読んだ感想を書いていこうと思います。

タイトルと表紙からなんか凄そうな感じ!
カルト宗教への入信から脱会までの体験談を描いた『カルト宗教信じてました。』では、
- 集団心理と洗脳の恐ろしさ
- 様々な人生観や価値観
- 宗教の自由について
などなど、いろいろ学べたり、深く考えさせられる内容になっていると思います。
私はタイトルから興味を持って読んだんですけど・・・
描かれるカルト宗教の実態や、二世信者の苦悩の日々、そして洗脳から抜け出し決別に至るまでの内容は、
衝撃的であり、思いのほか心に残る作品でした。
『カルト宗教信じてました。』ざっくりあらすじ
母親が「エホバの証人」という宗教にハマり、小学5年生から35歳になるまで宗教活動をしていた著者のたもさん。
カルト宗教に洗脳された25年間の日常。
洗脳から解放され、カルト宗教との決別に至るまでの様々なエピソード。
それらをまとめた、体験者にしか描けないであろう衝撃的なコミックエッセイ。

これ、実話かぁ・・・。
あらすじだけ見ると、重たい話に見えるかもしれませんが・・・
攻めた内容に反して、日常をコミカルに描いていたりして、意外と読みやすかったですよ。
『カルト宗教信じてました。』読みどころ
ここからは、個人的に興味深かった点や考えさせられた所をピックアップして書いていきます。
※以下ネタバレを含みます
どのようにカルト宗教にハマるのか
ストーリーは著者の母親が、理想を見せてくれ受け入れてくれる教団の人達に出合ってしまう所から始まります。
純粋で騙されやすい人が、ズブズブとカルト宗教にハマっていく描写はリアルだなぁ感じますね。
心の隙をついて、優しい言葉で誘ってくる信者たち。
教団に居場所を見出してしまう母親の姿・・・。
でも、実際に始めはこんな感じでハマってしまうんだろうなぁって思うと、恐ろしいですね。
カルト宗教の実態
私が気になっていたカルト宗教の実態についても、体験者にしか語れない生々しいエピソードの数々がありました。
子供を連れて布教活動をしていたり
部活や進路、恋愛などを制限する厳しいルールがあったり
子供に対する体罰を推奨していたり
輸血禁止の決まりがあったり・・・。
特に、著者のたもさんが子供への体罰と輸血禁止の問題に直面するシーンが印象的です。
カルト宗教の問題点や闇の部分を、見てしまった感がありました。
どうやって宗教を抜けたのか
ある日、ネットで「エホバの証人」のよくない情報を見つけてしまう著者のたもさん。
そこから宗教との決別、母親とのバトル、辞めた後の心理描写などは言葉では言い表せない凄みがあります。
宗教に限らず人の集まるところには、同調圧力によって、自分の意思が押しつぶされることも、少なからずあると思います。
周りに合わせることも、必要で大事なことかと思います。
でも、このマンガを読んでいると、依存しすぎたり、自分を信じられなくなると、思考を奪われていく怖さを感じますね。
宗教の自由と子供の言葉
「エホバの証人」では、信じる者には楽園が訪れ、信じない者はハルマゲドンによって抹殺される・・・という教えがあるようです。

なんちゅう教えだ!
そんな教えや、宗教のことを知らない、子供達も親によって入信させられていたりしています。
宗教によって苦しむ子供がいるのは、何とも悲しいものだなぁと思いますね。
ただ、そんな子供の言葉に、ハっとさせられるというか、グッとくるというか・・・
上手く言えませんが、良いシーンがあるんです。
『カルト宗教信じてました。』感想まとめ
こういう赤裸々な体験本を読んでいると、ありきたりですが、ホントに人生いろいろだなぁと思いますね。
人の数だけ人生があり、価値観があり、感動があり・・・と。
長く同じ、集団やコミュニティに属していると、苦しくとも離れるのも難しく感じるのもわかる気がしますね。
個人的にはブラック企業とかでも、同じような心理に陥ったりするんじゃないかと思ったりしています。
あと、なんというか、あれですね!
木を見て森を見ず。的なことを思いました。
一つの物事に囚われてしまうと、見えなくなってしまうものもあるというか・・・
物事を広く深く見て、そして自分の頭で考えられる人になれたら良いなぁと思ったのです。
うーん。
人も、社会も、神も、仏も、自分自身も、あんまり信用できない脆弱な精神の私からすると・・・
もっと自由に、もっと楽しく、生きるために、ちょっと自分を信じて踏み出したくなるような勇気をもらえるマンガだったように感じます。

あと、とりあえず洗脳はされたくはないな・・・とも。
まぁ、いろいろ書いていきましたが、読んで良かったと思えるマンガでした。
気になった人はぜひ読んでみてくださいね~!
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