どうも、先日アニメ映画『音楽』を見ていて、すごいノスタルジックな気持ちになっている宮っちです。
私はバンドをやっていたことがあるので、なんだか懐かしい記憶が蘇りました。
アニメとしても、ゆるーい空気感でじわじわとくる面白さがあります。
さて、今回の記事は、勉強も運動も出来ない人は楽器を鳴らしてみたら良いんじゃないかという提案をする内容です。
まあ、正直なところ楽器じゃなくても良いんですけど、とにかく思いついたことを片っ端からやってみて、好きなこと見つけた方が良いんじゃないの?
って言いたいわけです!
特に・・・昔の自分自身に!!笑
私自身が、勉強も運動も出来ず、おまけにコミュニケーションが苦手で全くモテないという三重苦を背負いながら、世間に必要とされる能力はなに1つ持ち合わせていなかった過去があるのです。
学生ながらに、「人生、こんなはずじゃなかった」って思っていました。

なんだか、早めに詰んじゃってた気がしてたなぁ。笑
それでも、人生は続いていくわけで、何をやってもダメなら好きなことやるしかないだろ?って思うわけです。
そんなこと言ったって、好きなことなんてなにもないよって声がありそうですね。
まあ、この世のすべてこのことをやってみて、ダメだったら・・・好きなことなんてなにもないぞー!と叫び散らした良いと思いいます。
しかし、そうじゃないなら、探して探して探しまくるしかないと思うのです。
私も、未だに探していたりします。
自分が好きで得意なことを・・・。
そして今日は、何もなかった私が、一本のギターと出会い鳴らすまでの話をしたいと思うのです。
中学生時代
私は勉強も運動もてんでダメで・・・完全な劣等生だったんです。
もし、当時、日本劣等生選手権が開催されていたなら、確実に上位に食い込める自信がありました。

並みの劣等生には負けねぇぞ!笑
ド田舎の頭のいい奴なんて全然いない中学校で成績はいつも最下位争いをし、運動もダメダメで活躍できず・・・。
もうね・・・こうなってくると、学校に行く意味が分からなくなっていました。
給食が食べれることは良かったけど、それ以外はホントに何も楽しくない・・・。
学校を休んでゲームばかりやっていました。

地球防衛軍2をやってたなぁ。
楽しいよ!笑
ひきこもり不登校ってやつですかね。
とにかくゲームばっかりやってました。
ゲーム以外にやることないのかってくらいにゲームをやってた中学生でした。笑
高校入学
そんな私でも、面接さえちゃんと受ければ誰でも入れるような高校に入学することが出来ました。
しかし、入学式の日、私はあることに気が付きました。
周りを見渡せば、ヤンキーだらけ・・・。
ヤバい高校に入学してしまったことを初日から後悔していました。
そんな中、私は自分自身を変えるため、学校生活でいじめられないため、ボクシングを始めることにしました。
しかし現実とは悲しいもので、強くなるため、ヤンキーにボコボコにされないために始めたボクシングで、同時期に始めた練習生にスパーリングでボコボコにされる始末でした。
それでも、3か月ほど頑張ってみて大会に出る事になったのですが・・・減量も上手くいかず、試合にもビビり、棄権して逃げ出してしまいました・・・。
この時はホントに情けなかったなぁ・・・。
強くなるために始めたボクシングで、自分自身の弱さを徹底的に知ってしまったのです。
この時は、ホントに打ちのめされました。
心の底から、自分は何て弱い人間なんだろう・・・なんてダメな人間なんだろう・・・と無力感と虚無感を覚えたのは未だに忘れられません。

完全にノックダウン状態だったなぁ。
勉強もダメ、運動もダメ・・・私に出来ることは結局のところゲームだけだったのです。
そんなこんなで、学校に行くものサボりがちになって・・・またひきこもってゲームをするようになりました。
まあ、それでも卒業するために、たまには学校に行っていたんですが、休み時間に教室に居るのが嫌で誰もいない場所を探してふらふらとしていました。
人のあまり来ない屋上近くの階段や、図書館の隅いろいろ探し回っていたんですが、この学校にも私の居場所はなさそうだなぁ。
そんなことを思っていた時でした・・・
ぼけっーとしながらふらふらしてる私を見つけた同級生が、「暇してるなら軽音楽室こいよ。」と声をかけてくれました。
行き場のなかった私は、言われるがまま、軽音楽室についていくことにしました。
軽音楽室にて
軽音楽室では、ドラムとベースとギターの音がうるさく鳴っていました。
私は教室の隅に座り、彼らの演奏をだた見ていました。
正確に言えば、それは演奏というよりは、大ボリュームの騒音だったのですが・・・。笑
その日以来、休み時間や授業をサボっている時の定位置は軽音楽室のベランダとなり、彼らの騒音を聴くのが日課になりました。
不思議なことに、音程もリズムも無茶苦茶なうるさい騒音の響く軽音楽室のベランダが、唯一落ち着ける場所になってしまったのです。
スモーク・オン・ザ・ウオータ
そんなある日、いつものように軽音楽室のベランダでぼんやりしていると・・・
「お前も、ギター弾きてみろよ。」と同級生が言ってきました。
私は「いや、ギターなんて弾けないよ。」と答えたんですが・・・
彼は、教室にあったフォークギターを持ってきて、私に手渡しました。
「いいからマネしてみろ。」
そう言って、ディープ・パープルのスモーク・オン・ザ・ウォーターを弾いて見せました。
私は彼の指の動きを見ながら、同じように弾いてみました。
ジャ・・・ジャ・・・ジャ・・・・ジャ・・ジャ・・・ジャ・・ジャ~~・・・・・。
とてもマヌケで、へなちょこなスモーク・オン・ザ、ウォーターがフォークギターから鳴り響きます。

今、思い返してみるとフォークギターでスモーク・オン・ザ・ウォーターを弾いてるのが笑えるなぁ。
でも、その時の私の気持ちは・・・「これは、イケる。」でした。
気分はスーパーギタリストだったのです。
それから数時間・・・いや、その日から毎日、私はヘナチョコ・オン・ザ・ウオーターを弾き続けました。
鳴らせ!
スモーク・オン・ザ・ウオータを弾き散らかして、さすがに飽きてきたころ、私は楽器屋の前に立っていました。
なけなしのおこずかいを握りしめ、初心者用セットと書かれている、エレキギターに手をかけました。
そして登校日の朝、ギターケースを抱え、教室より先に軽音楽室に向かいギターを置きました。
昼休み、いつものように軽音楽室に向かいます。
みんな「おおー!ギター買ったのか!」と声。
私は慣れないギターのセッティングにあたふたしながら、ギターとアンプにシールド(ケーブル)をぶっ刺します。
ジジッ・・・とノイズが走る。
アンプのボリュームを回します。
キーーン・・・とノイズが走る。
「よし、鳴らしてみて。」と声。
緊張しながら、右手にピックと汗を握ります。
CコードだかGコードだかよくわからないコードを左手で抑え、ピックでギターの弦をぶっ叩きます。
ドギャーーーーーン!!!!
盛大に、ノイズが鳴り響きました。
そして、声がします。
「よーし、やろうか!」
終わりに
人生とは不思議なものですね。
実は、私の子供の頃の夢はプロ野球選手になることだったんです。
でも、けっきょく野球をやってみても、まったく上手くならず辞めてしまいました。
中学生になっても、勉強が出来ず全教科諦めました。
人付き合いが苦手で友達はゲームだけでした。
自分を変えると意気込んで始めたボクシングもダメダメで辞めました。
それでも、初めてギターを弾いてみた時に「これはイケる。」と思えてしまったりするんですね。笑
あの頃から、ずいぶんと年をとった今でも、ダメダメなことの方がはるかに多いです。
社会に出て働いてみても、ダメダメでした。
恋愛でもダメダメなことが多くありました。
それでも、おじさんになって英語を勉強してみたり、ブログを書いてみたり、やってみたい事をやってみたい順でやってくと思いもよらないことになってるから面白いと思うんです。
もっと言うと、この記事だって最初はアニメ映画『音楽』の感想でも書こうかなと思って書き出してみたら、こんなことになっているんですよ。
やってみるまで、どうなるかはわからないし、なかなか思いどうりにはいかないものですね。
「私には何もできないし、無理だよな。」
って思っちゃうこともよくあるですけど、私自身にも、そう思ってる人にも言ってやりたくなっちゃいます。
何でもいいから「よーし、やろうか!」って。
私の使い古したアコギでも持っていって「よーし!鳴らしてみろ!」って。
ヘンテコな音、鳴らしながら、もしかしたら・・・「これはイケる」なんて思っちゃたら面白いし最高じゃないですか。
出来ないと思いながらでも、鳴らしてみてくださいよ。
思いもよらない音が鳴ったりしますから。

鳴らせよ!鳴らせ!
あ、あと、そうそう、アニメ映画『音楽』も面白いから是非、観てみてくださいね!
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