【小説】「カラフル」あらすじや読んでみた感想。心に優しい色を吹き込む本。

カラフル感想

どうも、宮っちです。

今回は、森絵都さんの小説「カラフル」のあらすじや読んでみた感想を書いていきたいと思います。

小説自体は読みやすく、中学生の視点で描かれる物語なので、学生さんや学生だったことのある人には、ぜひ読んでもらいたい作品ですね。

宮っち
宮っち

読みやすくて面白いよ!


カラフル (文春文庫)

黄色の表紙が目を引きますね。

ちなみに、小説のほかにも劇場アニメもあります。

あらすじ

生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる・・・・・・。老若男女に読み継がれる不屈の名作。

冒頭の「おめでとうございます!抽選に当たりました!」と、彷徨う魂に声をかけるプラプラという天使が印象的です。

生前の罪を見つけ出し、生きなおすチャンスをもらう再生の物語のように感じますね。

「カラフル」を読んでみた感想

主人公のぼくが、自殺をしてしまった中学生の小林真として生きなおすという話なんですが・・・

始めこそよく見えた家族も、父親への不信感、母親の不倫、いじわるな兄など・・・人間の嫌な部分が見えてくるんですよね。

おまけに学校では、友達はいないし、いじめはあるし、好きな子の裏の顔が見えたりして・・・。

小林真の人生はハードモードだなぁと感じちゃいますね。

でも、そこから巻き返すような、ぼくとガイド役の天使プラプラの奮闘が面白いのです。

好きな一節

この世があまりにもカラフルだらか、ぼくらはいつも迷っている。どれがほんとの色だかわからなくて。どれが自分の色だがわからなくて

宮っち
宮っち

私も未だに自分の色なんてわかってないなぁ。笑

今日はブルーで明日はグレーかもしれないんですよね。

人はそれぞれ一色では数えきれず、様々な色であると、そんなことを考えさせられます。

今日の魂の色はなに色だろうか。

混ざりあうほどに、濁ったり、美しかったり、苦しかったり、悲しかったり、嬉しかったり、楽しかったりするのかもしれませんね。

タイトルが「カラフル」というだけあって、色彩豊かな表現がたくさんあるのです。

なにより、この物語に心惹かれるのは私自身が、そんなにきれいな色ではないと思っているからかもしれないですね。

宮っち
宮っち

心濁ってるよ!笑

年をとっていくと、気づかぬうちに色眼鏡をかけてものごとや人を見てしまうこともありますね。

単純に個性を大事にしましょうと言うのは簡単なことだと思いますが、見方自体を変えるのは意外なほど難しく感じるのです。

人にもいろいろな面があり、良いところを見ていけたらと思いますね。

「カラフル」の物語を読んでいくと一色に見えていたものが変化していくことを感じさせてくれるのです。

読んだ後に見るありのままの世界は、もしかすると色とりどりなカラフルで、だからこそ面白いんじゃないかと、そう感じさせてくれる作品でした。

終わりに

心にどんより雲がかかってグレーな気持ちになっている時に読むと、ふわーっと優しい色が差し込んでくるような小説だと思います。

少し疲れてる人、学生さん、学生だったことがある人にはオススメなので、気になった人はぜひ読んでみてくださいね。

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